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防塵マスクと電動ファン付きマスクの違い

トンネル建設の工事など、高濃度の粉じんが発生する場所では換気装置を用い粉じんを取り除かねばなりません。
それと同時に作業する人は、呼吸器保護具の着用がかかせません。
トンネル内の作業では、防塵マスクよりも性能の高い電動ファン付きマスクの着用が義務付けられています。
電動ファン付きマスクは防塵マスクの値段の数倍する高価なものですが、防護性が高く、作業する人を守る大切な保護具なのです。

電動ファン付きマスクは、ファンが空気をマスク内に送り込むので、粉じんの集塵力の高いフィルターを用いても息苦しくありません。
センサーを用い、マスクの着用者が息を吸う時・吐く時にあわせてファンを調節する機能がついているものもあります。
また、マスク内の圧力を外よりも大きくする機能があるため、もし顔とマスクの間に隙間ができても、マスク内の気圧が高いので粉じんがマスク内に入る可能性を低くすることができます。
高濃度の粉じんから身を守るため、より高機能になっているのです。

電動ファン付きマスクはトンネル工事だけではなく、アスベストの処理や溶接の現場でも使われています。
電気の放電現象を利用して金属を溶接するアーク溶接では防塵マスクの着用が義務付けられていますが、ここでも確実で快適な呼吸器保護具として電動ファン付きマスクは注目されています。
高機能であっても、防塵マスク同様着用方法を守ることが、より安全と健康を守ることにつながります。

アスベストといえば2005年、機械大手会社のクボタが、社員や関係会社社員が石綿(アスベスト)が原因と言われるガンの一種である中皮腫で亡くなったことを発表しました。
発症が集中したのは兵庫県尼崎市の旧神崎工場で、この近隣住民で中皮腫を発症した3人に見舞金を支払うことも発表されました。
このニュースにより、アスベストの怖さが注目されるようになりました。

アスベストは天然の鉱物繊維で、非常に細く熱や薬品に対してもとても強い繊維です。
価格も安いため、断熱材や保温などの目的で多く使われてきました。
しかし、アスベストによる被害を防ぐため、現在はアスベストの使用は原則禁止されています。

アスベストは肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれており、肺がんを起こす可能性があります。
中皮腫はアスベストを吸い込んですぐ発症するのではなく、30~40年後に発症するとされています。
アスベストを吸い込んだ人すべてが中皮種になるわけではありませんが、どの程度吸い込んだら中皮腫になるといったことは不明です。

アスベストの被害を防ぐために、労働安全衛生法や大気汚染防止法などで建物の解体等について厳しい規制がなされています。
作業にあたる人は取替え式の防塵マスクなど、アスベスト対策用の呼吸用保護具を装着しなければなりません。
アスベストの粉じんを吸入しないために、正しくマスクを装着する必要があります。
また、作業のレベルに応じたマスクが必要となります。

防塵マスクをはじめとする呼吸用保護具は、体を守るための大切な製品なのです。

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