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黄砂と防塵マスク

黄砂とは、中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などの乾燥・半乾燥地域で風で数千メートルの高さにまで巻き上がった土壌や鉱物粒子で、偏西風に乗って飛来し大気中に浮遊・降下します。
大気中に舞い上げられた黄砂は、発生地域周辺の農業や生活環境に重大な被害を与えるだけでなく、黄砂の粒子を核とした雲の発生や降水を通し、地球全体の気候に影響を及ぼしています。
黄砂現象は従来、自然現象として理解されていました。
しかし、近年では黄砂の飛来頻度と被害が大きくなっています。
黄砂は単なる自然現象から、森林の減少、急速に広がっている放牧や農地転換による土地の劣化、砂漠化など人為的な環境問題としての認識が高まっています。
黄砂粒子には、鉱物だけでなく、大気汚染物質を含んでいる可能性も示唆されています。

日本や韓国などにも黄砂が多く飛んでくる原因のひとつが砂漠化です。
黄砂は防塵マスクが必要になるどころか、発生地では死者まで出すほどの被害を出しています。
砂漠化はどのように起こり、どのような問題があるのでしょうか。

砂漠化は、干ばつなどの自然災害での原因よりも、人為的な原因によるものが多いのが現状です。
人為的な砂漠化の原因は、草原の再生能力を超えた過剰な家畜の放牧、薪など燃料や住宅のための木材の過剰伐採、過剰な灌漑による土地の塩害によるものなどがあります。
砂漠化は人間に大きく影響を及ぼす環境問題です。
砂漠化により、農作物の生産力は著しく低下し食糧不足を招きます。
また、木材がなくなり住環境にも悪影響が出てきます。
さらに、飢餓や民族対立といった社会的混乱も避けられなくなります。
砂漠化がさらなる砂漠化を呼ぶ悪循環も起こってきます。

砂漠化が急激に進んでいるのは、アフリカ・アジア・オーストラリア・南アメリカなどです。
特にアフリカの大干ばつは、多くの死者や難民が出ていました。
このため、1996年12月に砂漠化対処条約が発効され、先進国・発展途上国ともに砂漠化防止に取り組んでいます。
中国の内モンゴル自治区での人口増加により、土地の砂漠化が進んでいます。
このため、黄砂が飛散し防塵マスクなどをつけなくてはいけない状況も生まれているのです。

黄砂は一年中日本に飛来していますが、2月から増加し、4月にそのピークとなります。
上空約2~7kmを風に乗って、発生から2~5日で日本にまで届きます。
黄砂の問題は北東アジアの共通した問題で、砂じん嵐での窒息、施設などの埋没、農作物への被害、呼吸器疾患、航空機の欠航、交通マヒなどを引き起こしています。
砂じんを防ぐための防塵マスクやサングラスなどの重装備の姿が報道もされています。
日本では春は花粉症や黄砂の飛来のため、この時期、対策グッズがよく売れます。
花粉と黄砂から喉を守るためには、空気清浄機や防塵マスク、保護メガネなどが必需品の時代になってきたと言えるのかもしれません。

干ばつもまた、地球温暖化の影響が示唆されています。
砂漠化を防ぎ、地球環境を守るためには、ひとりひとりが環境を考えた生活を過ごす事が必要なのです。

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