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粉じんと防塵マスク

日本の大気汚染防止法における粉じんとは、物の破砕や選別、たい積により発生したり、飛散する物質です。
この粉じんの中で、特定粉じんは石綿(アスベスト)その他の、人の健康に被害を生ずるおそれがある物質で(現在は石綿を規定)一般粉じんは特定粉じん以外の粉じんを指します。
特定粉じんや一般粉じんを発生させる施設を作る場合、この法律によって届出、法律に決められた基準遵守、立ち入り検査など、厳しい規制があります。

労働安全法では、仕事に伴う危険を防止し、ガス、粉じん、音、振動、排気や廃液などにより労働者の健康が損なわないよう防止措置をとらなけばならないと定めています。
また、じん肺法により粉じん作業に従事する労働者に対して事業者は定期的な健康診断が義務付けられています。
じん肺とは、粉じんの吸入により肺に生じた疾病を指します。

このように粉じんは、粉じんの発生する場所で働く労働者の健康を害するものとして様々な法律で規制されています。
粉じん作業とは、土砂や岩石の積み下ろしや掘削、坑内での作業、金属の溶接など。
溶接作業で溶接棒が熱でとけて細かい粒子となって空気中に舞うものは粉じんなのです。
そのためにも、労働者が粉じんを吸入しないよう事業者はまず、粉じんを立てないよう対策しなくてはなりません。
散水、排気装置、除じん装置などを用い、まず粉じんがない、もしくは少なくするように環境改善が必要です。

粉じんは通常は鼻腔や気管支などに付着し、痰となって外に出されます。
しかし、粉じんが小さいほど肺の奥深くに入り込みやすくなり、それが沈着します。
粉じんを長期間吸い続けると肺の中が繊維状の組織で固くなり、肺の機能が落ちて呼吸が困難になってしまいます。
これが、じん肺と呼ばれます。
じん肺になると肺の病気にかかりやすくなり、合併症も引き起こしやすくなります。
じん肺は粉じんを吸わなくなっても進行する恐ろしい病気です。
じん肺は現代の医学では治す手立てがありません。
この為、粉じんの吸入予防が一番のじん肺防止の手立てなのです。

鉱山や炭鉱で問題となったじん肺は、現在様々な職場で発生しています。
水に溶けない、もしくは溶けにくい粉じんはすべてじん肺の原因となるのです。
トンネル工事にたずさわった人、歯科技工士にもじん肺は起こっています。

じん肺の防止には、職場での粉じんを極力減少させる、粉じんをできるだけ吸入しないための防塵マスク等の着用、じん肺の健康診断、じん肺予防のための教育、これらの対策実施のための管理体制の整備、が基本の対策となります。
また、じん肺法では24の粉じん作業が定義されていますが、粉じんが発生するのはこの作業だけではありません。
粉じんの発生する場では、粉じんを減少させるための機器を配備したり、防塵マスクを着用し、将来じん肺ならないよう防がねばなりません。
そのためにも、粉じんを吸入する危険性について多くの人が知る必要があるのです。
対策をたてても不十分な場合には、防塵マスク着用はとても重要になります。
防塵マスクを正しく装着することが、体を守ることにつながるのです。

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